「あ・き・ら、ショーック!!」 by 草野彰(山下智久)

kekkon-xx2008-11-10

秋ドラマも始まってそろそろ断念するものと見続けるものに分かれてきています。年末に向けて慌ただしいこの時期に数年前、毎週楽しみに観ていたのが・・・・。

野ブタ。をプロデュース」 出演:亀梨和也山下智久堀北真希戸田恵梨香(2005年10月〜12月)

 着ぐるみに身を包むよう自分自身を演出し、人気者として君臨する2年B組・桐谷修二(亀梨和也)。周囲をうまく盛り上げ、まさにクラスのリーダー。
そんな修二の唯一苦手な人物が、同じクラスの草野 彰(山下智久)。彰は優柔不断でおっちょこちょい。でもって、ちょっとピントがずれている。その性格からクラスでも浮いた存在の生徒。そんな彰は、修二のことを「親友」と 思い込み、修二になにかと絡んでくるから修二としてはおもしろくない。どうしても、こいつの前では調子がくるってしまうのだ。そんなある日、修二の通う隅田川高校に転校生がやってきた。転校生の名は小谷信子(堀北真希)。外見に無頓着で自身を飾ることをしない暗い印象を持つ、修二とは正反対の少女だった。信子の、周囲に人を寄せ付けぬ態度や雰囲気が災いし、不良グループのリーダー、バンドーに睨まれてしまう。そんな修二は、ひょんなことから虐められっ子、信子を人気者にする、プロデュースを引き受けるのだった。やがて、それは、イジメへとエスカレート。クラスの雰囲気はだんだん、悪くなっていく。それを見た修二は、「自分は関係ない」とたかをくくっていたが…。

最初はお調子者でうまく立ち回っていただけの修二がが信子をプロデュースする事を通じて人として大事なことを学び成長していく姿が非常にうまく描かれていて、ただ見た目が格好いいだけだった修二が最後は本当のいい男になって行ったと思います。彰も面白い言い回し(「だっちゃ」「野ブタパワー、ちゅう、にゅう」など)の壊れたキャラだと思っていたが修二との友情はすがすがしい。信子も不器用な真っ直ぐさを堀北真希が好演し非常にいかった。この作品で堀北真希はブレークしたと思います。ブレークと言えば、この作品で一躍脚光を浴びたのが戸田恵梨香。亀梨に弄ばれる?優等生を非常に印象的に演じてたと思います。正直、(自分が学生だったら)こんな彼女欲しいと思ったし、修二の幼さとその後の成長を印象づける重要な役だったと思います。


原作は全く読んでませんが、原作よりも救いのある結末、らしいです。いい意味で「青春」を感じられる作品だと思います。また主題歌の「青春アミーゴ」はこの年の忘年会で歌いまくり、そういう意味でも印象的な作品でした。


青春アミーゴ (通常盤)

青春アミーゴ (通常盤)

野ブタ。をプロデュース DVD-BOX

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「おれは名医になる」   by 藍沢耕作(山下智久)

kekkon-xx2008-11-08

エリカ様、と言えば沢尻エリカ、というのは今や昔話。”新エリカ様”といえば、この人・戸田恵梨香。とは言え、嫌な感じもなくある種ストレートですがすがしい、そんなこの人のキャラが表でも裏でも全開になったという噂のドラマがこれ・・・・。


「コードブルー ドクターヘリ緊急救命」 出演:山下智久新垣結衣戸田恵梨香比嘉愛未浅利陽介柳葉敏郎 


 翔陽大学附属北部病院救命救急センターに、フェローシップ(=専門研修制度)によってフライトドクターを目指す4人の若き医師が赴任した。

 医師として自らの技術に揺るぎない自信を持ちながら、なお貪欲に技術を磨くことに執着する藍沢耕作(山下智久)、有名医大の教授を父に持ち、ドクターヘリのノウハウを地元の救命センターに持ち帰るためにやってきた白石恵(新垣結衣)、積極的かつ負けず嫌いの緋山美帆子(戸田恵梨香)、小心者のくせに見栄っ張りでもある藤川一男(浅利陽介)の4人だ。
 赴任初日、藍沢たちは、先輩医師の森本忠士(勝村政信)に救命センターを案内される。この救命センターには担当医制度はなく、スタッフ全員が、いつ何が起きても対処できるようICU、HCU、一般病棟を含めて50床の患者すべての病状を把握しておかなければならなかった。
 するとそこに、消防署の要請を受けて出動していたドクターヘリが患者を搬送してくる。ヘリを操縦するのはベテランパイロットの梶寿志(寺島進)。ヘリポートに着陸したヘリから飛び出したのは、最年少のフライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)と、胸腹部外科が専門で、救命センターのエースでもある医師・黒田脩二(柳葉敏郎)だった。



こうしてスタートしたこのドラマ。豪華な配役と医療系というジャンル、本命通りのヒットで年始にはスペシャル化も決定しています。ですが、それ以上にこのドラマで話題になったのが、舞台裏。本当か嘘かわかりませんが、ヒロインのはずのガッキーが新エリカ様にいびられまくりおびえてた、らしい。気が強い、態度が悪い、とはEX系雑誌で話題になっていましたが、真偽はともかく、これまでの役柄と違いちょいと強気で押し出しの強い今回の緋山役は結構ハマっていたと思います。まあ、演技力の賜物だと思いますが・・・。ただ、TVのインタビューなんか観てると、ちょいとおしゃべりで強気な感じは本人に近いような・・・・。
無論このドラマの魅力は、息もつかせず続く患者と医師の心の葛藤、指導医師黒田の悲劇、若きフェローの成長、救命救急を舞台にしたが故の緊迫感、群像劇故の感動の拡大、などであるのは間違いありません。実際私は録画してた全話を一気に観て余韻に浸っている所です。しかし、「ヘリ」は必ずしも必要でなかったような。救急救命を舞台にしただけで充分で単なる小道具になってしまったのが残念でした。

念のため一つ言わせてもらえば、私は「野ブタ〜」以来の戸田さんファンです。素晴らしい女優さんだと思います。

まあ、とにかく”新エリカ様”伝説?は始まったばかり。現在放映中の「流星の絆」も観ましょう。

HANABI

HANABI

「上等じゃねぇか、くそアマ!」 by 沖ケンジ(松岡昌宏)

kekkon-xx2008-10-27

秋ドラマも始ってからはや一ヶ月。しかし、いま頃ようやく見終わった夏ドラマが・・・・・

ヤスコとケンジ」 出演:松岡昌宏広末涼子多部未華子

 女子高生のヤスコ(多部未華子)は10年前に両親を失い、今は兄のケンジ(松岡昌宏)と2人暮らし。ケンジは元暴走族の総長だったが、今は人気少女漫画家に転身。ヤスコはケンジの過保護ぶりに頭を悩ませていた。
 そんな中、姉・エリカ(広末涼子)が初恋の人に会うため、純(大倉忠義)と共に引っ越して来た。するとヤスコは転校生の純に恋心を抱く。
 ある日、ヤスコは堪忍袋の緒が切れ、ついにケンジに反抗を。家を飛び出したヤスコを純が慰めていると、不良たちに絡まれてしまう。そこにケンジが特攻服姿で駆けつけ、あっと言う間に不良たちをやっつけてしまう。その直後、今度は同じように特攻服を着込んだエリカが現れ、ケンジを蹴り飛ばす。実は、2人は旧知の仲だったのだ・・・。

こうして始まったこのドラマ。正直最初はあまり期待してませんでした。ですが、マンガっぽく思いっきり振り切ったケンジのキャラを松岡昌宏が好演。ヒロイン(?)の広末も意外にも無茶苦茶いい感じでガッツリ笑えるコメディ作品。・・・と油断させといて毎回必ずホロっとさせる場面があり前半のコメディパートとの落差がより好印象!。最初のお約束的な乱闘シーンも臨機応変にあったり無かったりの展開で非常に良かったです。回を追う毎にお約束(ちゃぶ台返し、エリカさんの目に炎、etc.)の数々も楽しみになりました。尻上がりに視聴率も良くなり(初回12.3%→最終回16.3%)、ラストも大団円で終わり、久々に安心して観ていられる作品でした。スペシャルがあるかもしれないな、何て思いました。


ヤスコとケンジ 1 (マーガレットコミックス)

ヤスコとケンジ 1 (マーガレットコミックス)

雨傘/あきれるくらい 僕らは願おう

雨傘/あきれるくらい 僕らは願おう

織田裕二が、月9に・・・キターッ!! by 山本高広

kekkon-xx2008-10-18

来週から堀北真希主演の「イノセントラブ」開始の為、番宣ラッシュです。今の状況あのドラマの開始直前もそうだったなぁ・・・、としみじみ思いだされます。そう、あの大コケドラマ・・・・。

太陽と海の教室」 出演:織田裕二北川景子、岡田 将生、北乃きい小日向文世

舞台は湘南の超有名な私立進学校・湘南学館高等学校。この学校では理事長の神谷龍之介の偏差値至上主義かつ受験重視の教育方針のもと、生徒達は熾烈な受験勉強に励んでいた。

そんな湘南学館に通う、3年1組の根岸洋貴(岡田将生)と白崎凛久(北乃きい)は、通学途中に正体不明の男が突如海から現れ、溺れた子供を鮮やかに救出する場面に出くわす。その男こそ凛久達のクラスの新しい担任教師として赴任した櫻井朔太郎(織田裕二)だった。

櫻井の突飛ともいえる授業手法に副担任の榎戸若葉(北川景子)や生徒達は戸惑うばかり。ついには相手にされなくなるが、櫻井はそれを気にすることなく、時には大胆に、時には根気強く生徒達の問題と向き合い解決していく。

だが櫻井が赴任した本当の理由は湘南学館が抱える「秘密」を解決するためだった。

・・・えぇ〜、このドラマについてはあちこちのブログで皆様が語っている通りだと思います。私は初回観てリタイアしてしまいましたが、私もkirutoさん言うところの「死ぬ死ぬ詐欺」に私も見事にひっかかり終盤復活して観てしまいました。ハチの死は皆が言う通り必要なかったと思うし、ラストの日輪祭は、「?」の連続です。次原を温かく迎える灯里たちの姿には美しさよりも違和感しか感じなかったし・・・。また、うまくいかなかった作品の常で主演の織田裕二に対しても冷たいコメントの雨嵐・・・・。そのせいか?偶然の一致か?金髪になってぐれてしまった織田さんなのでした。

君の瞳に恋してる

君の瞳に恋してる

「実に面白い」 by 湯川学(福山雅治)

kekkon-xx2008-10-14

映画「容疑者Xの献身」が原作に近いテイストで作られた作品であるならば、このTV版は”福山雅治”に合わせてアレンジされた「実に面白い」快作であると思います。

ガリレオ」 出演:出演:福山雅治柴咲コウ北村一輝渡辺いっけい

 深夜の住宅街で騒いでいた若者グループの1人の頭部が突如炎上し、死亡する事件が発生。オカルトめいた不可解な事件に直面し、早くも捜査に行き詰まった新人刑事・内海薫(柴咲コウ)は先輩の刑事・草薙俊平(北村一輝)の紹介を受け、「変人ガリレオ」と呼ばれたある天才物理学者(湯川学:福山雅治)に捜査の協力を申し出る……。

芸人のみっちーの影響もありますが、福山=湯川になってしまっています(少なくとも私の中では)。湯川は原作と違って、クールでちょいとひねくれてて、嫌味でちょいとイヤラシイ(スケベではなく)、だけど不快でない、そんな不思議なキャラに進化したと思います。
原作から入ると、相棒が草薙でなかったり、湯川が妙に軽かったり、より一層に屁理屈ふりかざしたり、異常に女性人気が高かったりと突っ込み所満載です。ストーリーも大分いじっているし・・・。無意味に数式書いて3本指を顔の前にかざすし、決まり文句はあるし・・・。しかし、原作もののドラマ化なんて多かれ少なかれアレンジされる事を考えれば、許容範囲かと思います。

ちなみにこのドラマのメインBGM「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」は、最早「ガリレオ」ではなく福山作曲という事もあり今や福山のGMのようです。こういった点も福山=湯川を裏付けてるのでは?とにかく東野圭吾と福山ファン、ドラマファンにとってこのドラマは、「実に面白い・・・!」。

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

「さっぱりわからない」 by 湯川学(福山雅治)

kekkon-xx2008-10-12

観てきました!「ガリレオ」劇場版。ドラマ自体のご紹介もまだですが、興奮冷めやらぬうちにまずは劇場版のご紹介を・・・・。

「容疑者Xの献身」 出演:福山雅治柴咲コウ堤真一松雪泰子北村一輝

惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

東野圭吾ファンである私が原作を読んだのは直木賞受賞前後だったと思います。それまでの短編集とは異なる雰囲気に魅せられ、結末には当時非常にうならされました。悲劇的で美しい、そんな感じでしょうか・・・。細部ははっきり言って覚えていませんが、おおむね劇場版はトリックも含めこの原作を忠実に映像化していたと思います。原作についてはいろいろ言う人もいますが、東野さんの作品はいつも評価が様々なのでいいのではないでしょうか。個人的には、ミステリーとしても人間ドラマとしても最上級だと思っています。
それはそれとして、この映画はTVドラマ版を見慣れている人には違和感ありありではないでしょうか。おきまりのテーマ曲も劇中には流れず(エンディングに出てきましたが・・・)、オープニングに「ガリレオ」の文字は出ず、お決まりのあのポーズ(顔の前の3本指)も無く、どこか軽妙な福山と柴崎のやりとりも無い。でも、原作の重苦しいとも言える重厚さは忠実に再現していたと思います。原作もそうですが、堤真一演じる石神と松雪泰子演じる花岡靖子の心情の推移がこの作品のメインで、福山演じる湯川は脇役のような気がしてしまいます。そう、映画版の主役は(ネットでも皆が言ってますが)堤真一なのでした。う〜ん、実に面白い!!

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック

「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック

「おれが33分もたせてやるっ!!」 by六郎(堂本剛)

特番シーズンを迎え間もなく新番組ラッシュになりますが、夏ドラマでどうしても語っておきたいのが・・・

33分探偵」 出演:堂本剛、氷川あさみ、高橋克美

主人公・鞍馬六郎が独自の迷推理を繰り広げ、犯人が明らかになっており事件解決間違いない状況下で、CMの時間を除いた33分間その事件を持たせる、という作品。

作品の流れの大半は、「事件が発生 → 状況から犯人がすぐに判明 → 六郎だけが疑問をもち33分間捜査を行う(この間、他の事件関係者が次々に容疑者に仕立てあげられる)→ しかし、結局のところ犯人は最初に判明した通りの人物であった」 という形を取る事が多い。ただし、この構成を逆手にとって真犯人が別に存在するケースがまれにある。

・・・以上、「ウィキペディア」からの引用ですが、まあ、この六郎というのは剛君が楽しんでやってるのが見え見えで、「変な」キャラが貫かれてます。例えば、「果たしてそうでしょうか?」「この事件、俺が33分もたせてやる!」「なんやかんやは…なんやかんやです!!」「ごく稀にね!!」・・・といった決まり文句を駆使しています。周りの役者さんもとても楽しんでやってるのが伝わってきて本当に「遊び」のドラマとしては最高です。くだらない適当な推理と共演者の突っ込み、それを適当な推理の上乗せで更にくだらない説明をする様子も、慣れてしまうと痛快ですら・・・。勝手に作った約束事(エンディングのストップモーション、移動シーンのCG、事務所に変な客が来て押し問答している、etc.)でもアレンジを加えてみたり、まあ、スタッフも細かい遊びをしている印象です。最終回で金田一少年をパロッたのも思わず(苦笑)。

しかし、最初に観た時は、「何でこんな作り手の自己満足につきあわされにゃならんのだ・・・」とつい思ってしまいました。1回ではなく何話か観るとじわじわ効いてくる、そんなドラマでした。ですので最初だけでやめてしまった人は是非DVDで何話か通して観てみてください。納得していただけるのでは・・・多分・・・・。

33分探偵 シナリオ・ガイドブック

33分探偵 シナリオ・ガイドブック

Secret Code

Secret Code

33分探偵 DVD-BOX 上巻

33分探偵 DVD-BOX 上巻