「さっぱりわからない」 by 湯川学(福山雅治)

kekkon-xx2008-10-12

観てきました!「ガリレオ」劇場版。ドラマ自体のご紹介もまだですが、興奮冷めやらぬうちにまずは劇場版のご紹介を・・・・。

「容疑者Xの献身」 出演:福山雅治柴咲コウ堤真一松雪泰子北村一輝

惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

東野圭吾ファンである私が原作を読んだのは直木賞受賞前後だったと思います。それまでの短編集とは異なる雰囲気に魅せられ、結末には当時非常にうならされました。悲劇的で美しい、そんな感じでしょうか・・・。細部ははっきり言って覚えていませんが、おおむね劇場版はトリックも含めこの原作を忠実に映像化していたと思います。原作についてはいろいろ言う人もいますが、東野さんの作品はいつも評価が様々なのでいいのではないでしょうか。個人的には、ミステリーとしても人間ドラマとしても最上級だと思っています。
それはそれとして、この映画はTVドラマ版を見慣れている人には違和感ありありではないでしょうか。おきまりのテーマ曲も劇中には流れず(エンディングに出てきましたが・・・)、オープニングに「ガリレオ」の文字は出ず、お決まりのあのポーズ(顔の前の3本指)も無く、どこか軽妙な福山と柴崎のやりとりも無い。でも、原作の重苦しいとも言える重厚さは忠実に再現していたと思います。原作もそうですが、堤真一演じる石神と松雪泰子演じる花岡靖子の心情の推移がこの作品のメインで、福山演じる湯川は脇役のような気がしてしまいます。そう、映画版の主役は(ネットでも皆が言ってますが)堤真一なのでした。う〜ん、実に面白い!!

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック

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