「いっぱい詰まった夏でした」by柴田竹虎(小池徹平)

kekkon-xx2008-09-23

この夏のドラマは全体的に不調と言われていますが、個人的には結構好印象的なタイトルが多かったように思います。すでにアップした「魔王」「学校じゃ教えられない」の他にも「コード・ブルー」「33分探偵」「Tomorrow」「ヤスコとケンジ」、そして小池徹平初主演のこれ。

シバトラ〜童顔刑事・柴田竹虎〜」 出演:小池徹平藤木直人・塚地竹雅・大後寿々花
人一倍正義感が強く、熱血漢。超一流の剣道の腕を持ちながら、童顔のために一見すると少年にしか見えず、警察官だというのに小さな子供にもなめられてしまう柴田竹虎(通称シバトラ)が、個性豊かな仲間たちと“チーム・シバトラ”として、少年犯罪に立ち向かう。「人を信じる」という強い信念で、すさんだ少年の心を解きほぐし、冷め切った大人たちの心を動かしていく。

2〜3話で一つの事件を解決していく中で全編通して描かれる、主要人物の過去・宿敵?落合との対決。しかし、ラストエピソードではその落合が殺され、解決したかに思えた「鬼神」の復活、そして・・・・。


主人公の超能力(不幸な未来が見える)が何の必要があるか正直全くわからなかったり、途中からは無理やり潜入している感じで、ある意味行き当たりばったりな感じでした。そして何と言っても唐突感が盛りだくさん。白豚(塚地)と環(南明奈)が突然付き合いだしたり、今田耕司演じる警官が都合よく昔似顔絵捜査官?だったり・・・・。千葉さくらの昔の後輩・井上和香が唐突に出現したり、新庄(宮川大輔)も最終回で急にいい奴になっちゃうし。でもねえ、ラストはちょっと・・・。真の「鬼神」の正体がわかった時は、「・・・・へ?」てな感じでした。何て唐突な展開・・・・・。落合を襲った時の力強さはキャラが破綻してません?連ドラなのに伏線を張る事を何故しないんでしょ・・。ですので本当に残念なドラマになってしまった気がします。


そんな話ではありましたが小池徹平ファンには十分楽しめたのでは。そう、これはただ徹平ファンの為の作品だったんだと思います。ですから、第1話で中学生と思われてカツアゲされそうになってた竹虎がラストでは高校生に間違われるまでに成長し、それに喜ぶ小池徹平のあの笑顔ですべてが許される。そう、「これでいいのだ!」

あたらしい日々/黄金の月

あたらしい日々/黄金の月

「でもそれは学校じゃ教えられないの」 by舞ちゃん(深田恭子)

kekkon-xx2008-09-20

今30〜40代の人が思春期に見ていた思い出のドラマ、と言えば中山美穂・木村和也の「毎度おさわがせします」が浮かぶのでは。恐らくこのドラマは(結果はともかく)その現代版を意識していたのでは…。

学校じゃ教えられない!」 (深田恭子谷原章介仲里依紗、中村 蒼、朝倉あき

五十年の伝統ある私立名門女子高。しかし少子化の影響を受け、今年から男子生徒を入学させることに。
栄えある男子1期生の数はたったの5人。
女の園に憧れ入学するものの、‘5vs600’という圧倒的なプレッシャーを前に、すっかり打ちのめされる5人の男子。

一方、この女子高のOGにして、現在、英語の教師3年目・相田舞(深田恭子)は、悶々とした日々を送っていた。
最近の生徒の笑顔は死んでいる。青春のきらめきが感じられないのだ。どうにかしたい!
そして思いついたのが
『社交ダンスで、フィーリングカップル』!!
舞は、5人の男子と、様々な事情で学校からはみ出している女子5人を社交ダンスの世界に誘うことに。しかし、10人の生徒たちは社交ダンスをやる気がない上に、人に言えない様々な悩みを抱えていた。他に行く場所もない10人は、舞の勢いに押され、なかば無理やり社交ダンスをやり始める。
順調にいくかに見えた社交ダンス部だったが、ある事件が起こってしまい、男子5人は学校全体を敵にまわしてしまう!

社交ダンス部の存続はいかに!?

こんな感じで始まったこのドラマ。「毎度おさわがせします」世代には、フカキョン演じる舞ちゃんのこだわりが全く理解できず、ましてや生徒の誰にも感情移入が出来るはずもなく、劇中に描かれている高校生世代にも「フィーリンカップル」など知ないので支持されるわけもなく、有名な生徒役も仲里依紗の他いない為、一度も10%を超えないという残念な視聴率で終了してしまいました。まあ低視聴率の女王・深田恭子の主演だったので予想通りでしたけど。
ですが、主要生徒の造詣が(現実感はともかく)しっかり出来ていたし、個々の生徒の問題をしっかり解決していく中で友情を深めていく展開は、同時期に他局で放送していた某「太陽と海〜」の中途半端に人を殺す展開よりもずっと納得がいくし、好感が持てました。個人的には深田恭子が主役ではなく、学生役の中村蒼朝倉あきが主役と思って観ていたし(事実結末もそんな感じ)、こういう青春(古っ!)もいいなと思いました。また、前クールの「パズル」の時から思ってましたが、朝倉あきちゃん可愛いです。今後に期待大!!(あくまで個人的に・・・です)。

ラストが消化不良、と思った方はすぐに公式HPのスピンオフドラマを観るべし!これでやっと無事に最終回、という感じになれます。
いろいろ言いたい事は他にもありますが、でもそれは・・・・・「学校じゃ教えられない!

学校じゃ教えられない! オリジナル・サウンドトラック

学校じゃ教えられない! オリジナル・サウンドトラック

「もう戻ることはできない」by大野智

この夏のドラマで一番はまったもの・・・。それが「魔王」でした。言わずと知れた韓国ドラマのリメイクという事などから当初は見る気ゼロでしたが、直前の「王様のブランチ」特集の影響で急きょ観てみましがいや〜大正解!でした・・・。

「魔王」大野智生田斗真小林涼子:2008年7月〜9月)

ある日、芹沢直人(生田斗真)は障害事件を起こした友人の宗田充(忍成修吾)の担当弁護士・成瀬領(大野智)と出会う。そして、その日の夜、直人の実家の顧問弁護士・熊田(森下哲夫)が殺害された。熊田に「審判」と書かれたタロットカードが届けられており、謎の人物から同じカードを受け取っていた直人は、さっそく送り主の捜索を開始した。
ここからめくるめく復讐劇は始まり、様々謎を散りばめ解き明かしつつ怒涛の最終回へ・・・。

終わってみての感想は、「終わっちまった・・・」です。ラストはオリジナル通りなのかどうか知りませんがたぶん一緒なのでしょう。ある意味韓国ドラマ「らしい」悲劇的な幕切れでした。でも、ある意味こういう結末しか無いかもしれない、とも思います。あんだけはでにやって誰かが幸せになれるかって言っても難しいよな・・。正直、ラストは優香演じる姉さんとやり直すっっていうのも在りかと思っていたがやっぱ無いよねぇ・・・。それにしても最終回ラストにしおりがサイコメトリーで見たの何なのでしょう。DVD買えってか・・・・ともかく、原作の韓国版も観たくなりました。

主題歌の「Truth」もはまりまくりでより作品を盛り上げていたと思います。また、主演の大野くんも番宣でのとぼけたキャラがより一層、成瀬領とのギャップ・悲哀を浮き彫りにして良かったと思います。

しかし、次の「流星の絆」が二宮くんで嵐つながりですが・・・。「花男」のマツジュンといい、嵐御用達の枠になるのでしょうか。別に悪くはありませんが・・。

魔王 [DVD]

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「今宵はここまでに致しとうございます」 by 中井貴一

 ご無沙汰です。全く更新できませんでした。今もぐだぐだですがドラマはしっかり観てます。今の大河ドラマ風林火山」もその一本です。面白い。これを観てると思い出すのが・・・

■「武田信玄」 主演:中井貴一

 戦国時代、四方を山に囲まれた甲斐国で、知謀策謀の限りを尽くし強固な家臣団と国造りで領土を広げ、“戦国最強の騎馬軍団”を率い織田信長徳川家康も恐れた男、武田信玄。父を追放し我が子を死なせると言う家族・肉親の悲劇的関係に悩みながら独自の手法で信濃を平定、越後の上杉謙信川中島で死闘を繰り広げる。「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」と言う信条で戦国時代を力強く生きた信玄の生涯を、大合戦シーンと豪華俳優陣で描く戦国絵巻。

 前年の「独眼竜政宗」に続き低迷していた大河ドラマに再び勢いをつけた作品で、当時人気絶頂だった南野陽子も出演し、柴田恭兵上杉謙信杉良太郎北条氏康石橋凌織田信長西田敏行山本勘助(!)の豪華キャストでした。ストーリー的には中途半端な終わり方をしたような気もしますが、それまで強面の入道というイメージの信玄が(少なくとも自分の中では)非常に魅力的に変わったものでした。
 ちなみに、各放送回の最後には、ナレーション(大井夫人)の若尾文子が語る、「今宵はここまでに致しとうございます」と言うナレーションが、この年の流行語大賞に選ばれた。

 ●「武田信玄 完全版 第壱集」 NHKソフトウェア  本体価格:44,100円
  「武田信玄 完全版 第弐集」 NHKソフトウェア  本体価格:37,800円
  「武田信玄」 新田次郎   文藝春秋     本体価格:750円

NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 武田信玄

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「何か?!」 by 大前春子(篠原涼子)

kekkon-xx2007-02-11

 今期のドラマは割と好調なようで、20%近い視聴率のものもいくつかあります。そのうちのひとつが、いわゆるF1層だけでなく幅広い女性の人気を持つこの人の・・・・

■「ハケンの品格」 主演:篠原涼子

 大前春子は、特Aランクの評価を受けている年齢不詳のスーパー派遣社員。時給は超破格の3000円(作中で3500円に昇給)であり、期間限定の仕事が済むとどこかにいなくなる。自分のことは絶対に人には話さない主義で、ヒューマンスキルゼロで謎めいた女性だが、仕事は素早く会社からの信頼は深い。超難関の資格を26個以上も持っている。例え上司であっても告げ口を叩くが、言っている事は間違っていない。
 そんな春子(篠原涼子)が3ヶ月契約で食品会社S&Fの営業事業部マーケティング課に雇われる。社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマを淡々とこなし、相手かまわず言いたいことを言う。残業は一切しない。そんな彼女に周囲(小泉孝太郎大泉洋、etc.)は振り回されながらも次第に認めていく。

 このドラマを観てて思うのは、昔のフジTV放送の関テレのドラマっぽい感じです。特に観月ありさ主演の「じゃじゃ馬ならし」「私を旅館に連れてって」などを思わせる現代の御伽噺っぽい雰囲気が好きです。篠原演ずる大前春子という、ある種超人的な存在(ショベルカーも自在に操り、マグロの解体も出来、ロシア語もペラペラ・・・etc.)に振り回される、我々を髣髴させる凡人(小泉孝太郎たち)が徐々に感化され、また春子自身も感化されていくのでは、と思います。でも最終的には今のままの大前春子を貫いて、会社も周りも大きく変わっていくのだと思いす。恐らく最終回では加藤あいが第2の大前春子と化し、大前春子自身はどこかの国でまた派遣の依頼を受ける、てな感じでしょうか。リアリティという面ではどうかとは思います(派遣ってもっと厳しい現実にあるような・・・)がこういう本当のエンターテインメントってドラマならでは、と思います。後1ヶ月半楽しみです。

 ●「見えない星」 中島美嘉 ソニー・ミュージック 税込:1,223円

   

「誰にも言いませんカードです」 by霧山(オダギリジョー) 

kekkon-xx2007-02-08

 オダジョーといえば何を連想するか。仮面ライダークウガ、天体観測、新選組!サトラレライフカード等々。しかし、ドラマの当り役といえばこれでしょう。

■「時効警察」 主演:オダキリジョー・

『時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山(オダギリ ジョー)の活躍を描く、新しいコメディーミステリー。“時効成立した事件を趣味で捜査”という斬新な発想を軸に、“霧山VS逃げ切った犯人”というミステリー要素と、そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンスが共存するドラマ。何となく見ているうちに、何となくやみつきになってしまうドラマなのだ!』……をよろしくお願いします。
・・・・と公式HPでは紹介してます。

 ともかく、霧山さんも三日月さんも絶妙な間で淡々と話を進めて行く様が一度はまると病みつきになってしまう。訳わからないキャラのオンパレードで、どうでもいい内容を延々続けていくが、話の内容はどうでもいい気がする。あの独特の変な空気にどっぷり浸るのがこのドラマの正しい楽しみ方だと思います。
 当時から評判だったこのドラマの続編がついに4月からスタートです。その名も「帰ってきた時効警察」・・・・をよろしくお願いします。

 ●「時効警察 DVD-BOX」角川エンタテインメント    税込:19,950円
  「時効警察オフィシャル本 
   『時効警察』に時効はないと言っても過言ではないのだ」
               太田出版       税込:1,554円
  「時効警察(ノベライズ)」角川書店       税込:1,470円

時効警察 オリジナル・サウンドトラック

時効警察 オリジナル・サウンドトラック

「私の人生、このままでいいの…?」 by 釈由美子

kekkon-xx2007-02-04

 わりかし癖のある役が多いこの人、特に「スカイハイ」のイズコは印象的だったし似合ってました。そんな釈ちゃんが初めてコメディに挑戦したのが・・・。
ヒミツの花園」 主演:釈由美子堺雅人
 月山夏世(釈由美子)は、入社以来5年間雑誌編集の仕事に携わるが、要領が悪く不器用な上、天然なところがあり、すぐ人を信用していつも損をしている。担当していた女性ファッション誌が休刊となり行き場を失ったが、おりしも人手をほしがっていた少女漫画編集部にもらわれていく。畑違いの職場で命じられたのは、超人気漫画家“花園ゆり子”の担当編集。超豪華マンションに住むその漫画家に会いに行った夏世は、衝撃の事実を知る。世に“花園ゆり子”の名で作品を発表している人物の正体は、なんとも風変わりな四人兄弟だった?!!
 四人兄弟に振り回されながらも、夏世はいつしか兄弟それぞれが抱える悩みに気付き、内面に深く関わって行くことに。
 というドラマですが正直何が言いたいのか・・・。釈ちゃんが四兄弟に振り回されてドジをやって問題を大きくして、何となく解決するが釈ちゃんと兄弟の関係はあまり良くならず、大きな展開も予想できず、です。むしろ内容がどうというより、各キャラクターがそれぞれの味を出しながらドタバタした日々を過ごす様を楽しめるかどうかがこのドラマにはまるかどうかかもしれません。パーツパーツでは共感できる点もありますし。釈ちゃんが1話で辞職を決意したり、続ける事を決めたり、の場面は何となく身につまされた思いがしました。

 ●「Baby Don't Cry」 安室奈美恵 エイベックス・トラックス 税込:1,050円