「何か?!」 by 大前春子(篠原涼子)

kekkon-xx2007-02-11

 今期のドラマは割と好調なようで、20%近い視聴率のものもいくつかあります。そのうちのひとつが、いわゆるF1層だけでなく幅広い女性の人気を持つこの人の・・・・

■「ハケンの品格」 主演:篠原涼子

 大前春子は、特Aランクの評価を受けている年齢不詳のスーパー派遣社員。時給は超破格の3000円(作中で3500円に昇給)であり、期間限定の仕事が済むとどこかにいなくなる。自分のことは絶対に人には話さない主義で、ヒューマンスキルゼロで謎めいた女性だが、仕事は素早く会社からの信頼は深い。超難関の資格を26個以上も持っている。例え上司であっても告げ口を叩くが、言っている事は間違っていない。
 そんな春子(篠原涼子)が3ヶ月契約で食品会社S&Fの営業事業部マーケティング課に雇われる。社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマを淡々とこなし、相手かまわず言いたいことを言う。残業は一切しない。そんな彼女に周囲(小泉孝太郎大泉洋、etc.)は振り回されながらも次第に認めていく。

 このドラマを観てて思うのは、昔のフジTV放送の関テレのドラマっぽい感じです。特に観月ありさ主演の「じゃじゃ馬ならし」「私を旅館に連れてって」などを思わせる現代の御伽噺っぽい雰囲気が好きです。篠原演ずる大前春子という、ある種超人的な存在(ショベルカーも自在に操り、マグロの解体も出来、ロシア語もペラペラ・・・etc.)に振り回される、我々を髣髴させる凡人(小泉孝太郎たち)が徐々に感化され、また春子自身も感化されていくのでは、と思います。でも最終的には今のままの大前春子を貫いて、会社も周りも大きく変わっていくのだと思いす。恐らく最終回では加藤あいが第2の大前春子と化し、大前春子自身はどこかの国でまた派遣の依頼を受ける、てな感じでしょうか。リアリティという面ではどうかとは思います(派遣ってもっと厳しい現実にあるような・・・)がこういう本当のエンターテインメントってドラマならでは、と思います。後1ヶ月半楽しみです。

 ●「見えない星」 中島美嘉 ソニー・ミュージック 税込:1,223円